1970年、私は中学生になり、教会学校に通っていましたが、1年生の終り頃と思います
が、ある日、突然教会に行かなくなりました。はっきりした原因があったわけではありませ
ん。現在の小中学生のように、部活や塾が忙しいといった理由があったわけでもありませ
ん。ただ、それまで毎週日曜日は、教会に行き、教会の友人と遊んでいたのが、中学校
の友人とも遊びたくなり、1度教会を休んで遊んだところ、とても新鮮に感じられ、それ以
後教会に足を運ぶことがぷっつりと途絶えてしまったのです。
それ以後、私は、信仰のない普通の少年として成長していきました。
中学1年の時、不良学生と友達になり、成績も下がる一方でしたが、2年生では交遊関
係も良くなり、幸い勉強もやる気になってきました。
教員であった祖父の助力があったからこそ、勉強に興味がもてるようになったことは、間
違いありません。
1973年には、熊本市の公立高校に入学し、大学進学を目標にして勉強しました。
この頃、母は、ささやかながら一軒家を購入し、祖父母とも同居するようになりました。
祖父は、私が教会に行くことを祈っていたのでしょうが、言葉に出して言うことはありません
でした。
1976年4月、私は、希望の大学に合格することができ、福岡市に転居して、下宿生活を
始めました。この頃、熊本の教会の牧師の連絡を受けられたのか、福岡の教会の牧師が、
わざわざ下宿に私を訪ねてこられたのですが、不在であった私は、下宿の主からこのこと
を聞いても、牧師に連絡せず、お会いする機会もなく、ただ福岡の教会の場所だけ知りました。
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