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ボランティアで骨折

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               日和山公園から見た石巻市の惨状

 ヘドロ除去の作業前に、巨大な天然木の板を動かす必要があり、10人がかりで持ち上げようとしたが、上がらず、全員が手を放す際、私の左手中指と薬指の先端が下敷きになった。「ああ!」と叫び、すぐに指を引き出したが、二本の指の先は平べったくなり、紫色になり、血が流れ落ちてきた。指先が痺れていた。傷は指先の側面が裂けたようになって深かった。紙風船を、両手で叩くと、空気の逃げ場がなく、風船に裂け目を作ってつぶれるが、丁度これと同じような状態だ。家の持ち主の奥さんが外科に連れて行ってくれた。私は、この時、ボランティアの戦力から脱落した。地元に帰り、整形外科医に診せると、中指の先端の骨(末節骨)に骨折線が認められる、として、骨折の診断が下された。3週間の中指固定である。私は、これまで余り大きな怪我をしたことはなく、もちろん骨折もしたことがなかった。ところが、被災地のボランティアでは、骨折の災難が、突然降りかかってきた。私は、骨折してみて、石巻市で尊い命を落とされた被災者に思いを馳せた。3月11日には、幸せに暮ら中、突然、死と隣り合わせになり、不幸にも命を落とされたのだと。

 

 

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