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2011年7月アーカイブ

IMG_0380.jpg著名人との遭遇

 私は、2011年7月7日横浜に出張した帰り、午後6時30分頃、羽田空港であわただしく福岡空港行きの飛行機に乗り込んだ。座席は、最後尾より2列目の進行方向に向って右手の3席の中央であった。その後、離陸時間もいよいよ迫った頃に、女性が幼稚園位の女児とともに乗り込んできた。その女性は、薄い茶色のサングラスをしていたが、目元の愛らしさは別格であり、タレントか女優ではないかと思った。女優の酒井和歌子に似ている。すぐに女優のY.T.とわかった。しかし、まわりの乗客も客室乗務員も全く気づいた様子がなかった。 Y.T.は、最後尾の席の進行方向に向って左側の窓側と中央の席に、親子で座った。私は、一人得した気持ちで1時間30分のフライトを楽しんだ。福岡空港に着くと、乗客はあわただしく飛行機から降りるのが常だが、Y.T.は最後尾で、幼児連れのため、一番最後に降りることは明らかだった。私は、乗客が荷物を持って立ち上がる時、通路の一番後ろに移動した。乗客が降り始め、最後尾に人がいなくなると、Y.T.は女の子の落としたクレヨンを椅子の下を覗き込んで探しだした。私は、「どのあたりですか?」と言って、客室乗務員2人とともに探した。しかし、Y.T.は、普通の人と話すことはしないように決めているのか、言葉は返ってこなかった。私は、女の子に「元気がいいね。ばいばい!」とだけ声をかけ、手を振って、飛行機の出口に向って歩き出した。女の子は、私に、ちょっとだけ手を振ってくれた。 著名人に遭遇しても、なかなか「俳優の○○さんですか?」などときく勇気は起きない。もし勘違いで、「いいえ。よく間違えられるんです。」などと言われれば、とても恥ずかしい。また、声をかけた相手が予想したとおりにに著名人であっても、私生活で和んでいる時に迷惑だ、などと思われたら後悔するだろう。後で、T.Y.のサインが欲しかったな、などと思ったが、この時私が購入した写真の航空機チケットを保存しておこうと思う。                                          

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               スコップですくったヘドロ

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               石巻市の民家の床下に堆積したヘドロを除去する。

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               宮城県東松島市ボランティアセンター

              2011年6月 教団によるボランティア実施。志願して九州から参加。

               初めての宮城県訪問であった。

ボランティアで骨折

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               日和山公園から見た石巻市の惨状

 ヘドロ除去の作業前に、巨大な天然木の板を動かす必要があり、10人がかりで持ち上げようとしたが、上がらず、全員が手を放す際、私の左手中指と薬指の先端が下敷きになった。「ああ!」と叫び、すぐに指を引き出したが、二本の指の先は平べったくなり、紫色になり、血が流れ落ちてきた。指先が痺れていた。傷は指先の側面が裂けたようになって深かった。紙風船を、両手で叩くと、空気の逃げ場がなく、風船に裂け目を作ってつぶれるが、丁度これと同じような状態だ。家の持ち主の奥さんが外科に連れて行ってくれた。私は、この時、ボランティアの戦力から脱落した。地元に帰り、整形外科医に診せると、中指の先端の骨(末節骨)に骨折線が認められる、として、骨折の診断が下された。3週間の中指固定である。私は、これまで余り大きな怪我をしたことはなく、もちろん骨折もしたことがなかった。ところが、被災地のボランティアでは、骨折の災難が、突然降りかかってきた。私は、骨折してみて、石巻市で尊い命を落とされた被災者に思いを馳せた。3月11日には、幸せに暮ら中、突然、死と隣り合わせになり、不幸にも命を落とされたのだと。