
直家 「何を仰せか。それほど信用できぬというのであれば、今すぐここでそれがしをお
切りください。 ただし言うておくが! わしを切れば、宇喜多はこれより毛利の敵となる。
わしが戻らぬときは、すぐに毛利との戦支度を始めるよう家中に言いつけて参った。覚悟
はおありか。あるなら今すぐわしを殺すがいい。」
(吉川元春 「これではっきりしたな。あやつを信用することなど金輪際出来ぬわ。」)
(小早川隆景「はい。いつ裏切ってもおかしくないでしょう。」)
直家の人を食った態度としらじらしい嘘が見ごたえのシーン。
直家は、表向き毛利に従い、腹の中では織田につき、毛利の進軍を阻止した。